注目の新世代オルタナ・ラッパー、Lil Peepが新EPをドロップ

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HIPHOPどころかTRAPの枠すら超えた新世代ラッパーとして注目を浴びているLil Peep(リル・ピープ)が、最新EP『Come Over When You're Sober, Pt. 1』を発表した。 



NY出身のLil Peepは、00年代のグランジとでも形容したくなる耽美ヨゴレ系、つまりカート・コバーン的なルックとロック〜インダストリアル要素をふんだんに盛り込んだサウンドで、巷では“エモ”ラッパーとも称されている若手だ。 

まだハタチそこそこだというLil Peepだが、このEP『Come Over〜』もその路線をさらに突き進めたダークでダルいサウンドに支配されており、もはやラッパーという形容も当てはまらないような超独自路線を展開。しかし、アイドル級の美ルックスと破滅的なセルフブランディングで、かなり幅広い(若い)ファン層を獲得しているようだ。 

オルタナ系ラッパーといえば、何かと物騒な話題を提供してくれるXXXTENTACIONが一歩抜きんでた存在だが、Lil Peepは気だるい歌(ラップ)と音ネタのチョイスが完全にメタル/ハードコア〜インディーギターロック/エモを通過した白人キッズのそれである。 

過去のサンプル例を挙げると、今やアメリカを代表するインディー(出身)番長のModest Mouseにはじまり、シカゴの由緒あるエモ家系の稼ぎ頭・Mike KinsellaのソロユニットOWEN、そして極めつけは知る人ぞ知るワシントン州のカリスマ・Phil ElvrumによるThe Microphones(現Mount Eerie)などなど。現行のTRAPが好きな黒人からしたら(大物のModest以外は)「誰それ?」というレベルのチョイスだ。 

他にもデスキャブやオアシス(!)など、彼の年齢からするとちょっと後追いであろう00年代前後のロック/エモネタを多用してきたLil Peep。HIPHOPヘッズにとっては単なる異端かもしれないが、彼が所属する<GOTHBOICLIQUE(ゴスボーイクリック)>と併せて、ぜひバンドサウンドが好きなHIPHOP門外漢にこそチェックしていただきたい面白物件である。 


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