【I-DeA × GO a.k.a. 男澤魔術 × KASHI DA HANDSOME 対談】「MY EYE-DeA」#12「ラップをやめるとか続けるとかそういう感じで接してない」

自分がここでコラムをやらせてもらって12回目、ほぼ1年。月日の流れというものはホント早いですね。もうちょっと月日の流れ遅くていいよっていいたいw 

 思えば上京してきて、DLがたちあげた「EL DORADO RECORDS」でFUSION COREやFLICKの制作で修行させてもらってた時から10数年、自分が2004年にファーストアルバムを作って以来、久々にFLICKのお2人と仕事をしまして。自分の音楽的ルーツはエルドラドであり、あの時代にエルドラドに関わっていた方々から当時ほんとに多くのことを学んだんですが、今回ゴウさんが新たに「黄金の里RECORDS」を立ち上げて7インチをリリースするにあたって、近くで関わってきた身としてゴウさんとトラック作ったカシさんの『FLICK』のお2人に貴重な話を聞いてきたので紹介したいと思います!

(左:KASHI DA HANDSOME、右:GO a.k.a. 男澤魔術)

I-DeA:とりあえず盤が完成したということで、、、おつかれさまです!今回久々に制作やってみてどうでした?

GO:なんか制作やってる最中もずっと言ってたけど数年ぶりに制作やってみて技術の進化に驚いたね(笑)俺らやってたころProtoolsのバージョンも6だったのにいま12でしょ? 

KASHI DA HANDSOME:うちのPCもガラパゴスみたいになってて(笑)バージョン6のファイルを12で読み込むとまぁ予期せぬ不具合がでたしね。

I-DeA:自分が最後にFLICKのお2人とRECしてたのが13年前ですかね、子供生まれてたら中学生になるくらいの時間…。

一同:ヤバイヤバイ(笑) 

I-DeA:GOさん今回の前に作品出したのって…。

GO:3年前にマキさん(MAKI THE MAGIC)のトリビュート(DEDICATED TO MAKI THE MAGIC - MAGIC MAGIC MAGIC)があるんだけど、自ら動いてってゆうのはGO FORCE MEN(Strong Style 1,2,3/SUPER HEAVY WEIGHT LP MMD)の時、2003年かな?以来だね。 

I-DeA:定番のヤツで恐縮ですが、いまこのタイミングでリリースしようと思ったのはなんででしょう? 

GO:まじめに話すとすごいいろんな理由が重なってって感じなんだけど、なんかほら、ラップやめるとか続けるとかよく言うけど特にそういう感じでラップに接してないし、今でも常に気になることとかあれば書きためるクセとかずっと残ってるし、20代の頃はそりゃ夜の世界の雰囲気が好きでそういう生活してて、年取って昼間の生活に変わっても別にラップしないってことじゃないしね。

言いたいこととかもあるし、あと、たまたま若い子とかのライブ見にいったりして、すげーかっこいいなーって思ったけど、どっかで『いや、俺の方が』って思う部分もあったりして、そんなタイミングでカシが『ビート持ってく?』なんて言ってくれたんで、『あーこれって全部タイミング揃ったね』って、まー平たく言えばそんな感じだね。その間にもいろいろスイッチ入ることとかあったしね。

I-DeA:カシさんはビートを新たに作ったんすか?それとも元々ストックあって渡したんですか?

KASHI DA HANDSOME:ストックだね。まーストックっていってもループだけとかの作りかけのがたくさん貯まってるみたいな、これでレコーディング入るとかじゃないと仕上げないから…そのとき『大感謝祭』だったから、たまたま(笑)『何でも持ってっていいよ〜っ!』て。感謝の気持ちから産まれたよなっ? 

I-DeA:(爆笑)なんか、俺にとって『フリック』ってすげー不思議なグループで。。グループって年とともにあんま仲良くなくなるじゃないですか?お互い一緒に遊んだりってなくなるし。お2人は仲悪いわけじゃない、というか仲良い(笑)でもこうやって一緒にやってるのにフリック名義じゃない、でも解散してるとかじゃない(笑)。 

GO:自分たちの今後の活動についてとか1回も話したことないよね?

KASHI DA HANDSOME:ないねー。結成も宣言したわけじゃないし、解散も宣言してるわけじゃないし。

GO:アルバムを作れてないことに対しての、何かこうネガティブな話を2人でしたこともないっていう(笑)。

I-DeA:確かに『フリック』として正規で一枚もアルバム出してないですよね。んー、、、やはり不思議なグループっす(笑)。今回新たに立ち上げた『黄金の里RECORDS』に関して詳しくお聞かせいただけると。やはりエルドラドからの流れを組むような意味合いですか?

GO:そういう感じでもないんだけど、そういう繋がりで想像してもらっても全然構わないんだけど。単純にさ、別に今さらデカいクラブでライブやりたいとかシーンの中にどうとか全くなくて。『端っこ』の方で遊ばしてくださいよーみたいな(笑) 

I-DeA:黄金の里だけに辺境的な? 

GO:そうそう、そこの地で作ったものを市場におろす的なイメージだよね。カシも探検にハマってるし。で、所詮イナタイんだってことを再認識したときにカッコいいネーミングなんて俺たちに絶対似合わないから(笑) 

KASHI DA HANDSOME:今回の『秘伝の著』もすげーイナタイもんねー。

GO:あの最後のサビ終わってアウトロの部分のビート復活してくるとことかさー(笑)

KASHI DA HANDSOME:4っつ抜いてちゃんとビートがかえってくる。

GO:イナタイんだけど一番反応するポイントなんだよねー、アタマ振っちゃってるし。んで我を知るっていうね、『所詮イナテーんだよ』ってね(笑)。 

I-DeA:そういうとこであがっちゃってる自分がイナタイと(笑)。 

KASHI DA HANDSOME:あんまりもうねー、恥ずかしさとかないかなー。

GO:カシのコスりとかも今度聞きたいなー。

KASHI DA HANDSOME:んーそれは本気でイナタイやつだから…。

一同:(爆笑)。

I-DeA:今回配信もやられてますけど、CDじゃなく7インチのフォーマットでも出した意図ってのは? 

GO:元々アナログメインのレーベルにいたじゃん?現在になってCDが売れなくなってどんどん配信に移行してって、形として手元に残ってるのは意外とCDよりアナログで。 

KASHI DA HANDSOME:昔はレーベルと契約しないとアナログとか出せなかったからね。いまは直接アーティスト個人がプレス工場にオーダーして作れるからね。枚数も1000枚単位じゃなくもっと小さい単位で自由に作れるしね。

GO:俺らも別にさ、いろんな人に聞いてもらいたいけど売れたいっていう願望はないから、まあ、まわりで協力してもらってる人が『よかったねー』て言ってくれるくらいでよくて。そのへんとこの7インチで出す感じが合ってるかなーって。 

I-DeA:確かにここ最近の時代の流れでCD買ってもプレイヤーで聞かずに結局取り込んで聴きますしね、現実は。簡単にデータに置き換わっちゃいますもんね。ただ、アナログは唯一気軽さってとこでターンテーブル持ってるか問題ありますよね?若い人がどれだけもってるか…。 

GO:結局ヒップホップって『ジェネレーションミュージック』っていうか…20代の子とかが俺のラップ聞いても別にふーんて感じだと思うの、それと一緒で俺らが若い頃にひと回り上の世代の人たちのラップを聞いてもかっこいいと思えなかったりしたじゃない?俺ら多分30代40代の人たちが聴いて懐かしいなーとか、かっこいいなーとか思ってくれるようなスタイルだと思うから。なんか区別するわけじゃないけどあんまり若い子とかそういうとこは見てないかも。

I-DeA:なかなかここまで世代によって好きなアーティストが違うジャンルも少ない気がしますしね。 

GO:結構ほら、自分の日常使ってる言葉を使ってライムを構築させていくわけだから、それだけでもジェネレーションギャップが生まれるよね。 

I-DeA:確かに。 

GO:昔は『カッコいい、ダサい』だけで判断されてたけど、今はいろんなスタイルのラッパーがいて面白いよね。

I-DeA:昔は王道のスタイル以外は受け入れ難い風潮ありましたね…それ考えるとラッパーのスタイルというかキャラも多様化してそれが受け入れられやすくなって。日本のヒップホップのシーンも進化というか余裕がでてきたなって思っちゃいました。。最後に、黄金の里RECORDSの活動としては今後なんか考えてたりします?

GO:基本的になんだろな…周りに迷惑かけない程度に自分たちが楽しいことをやっていきたいなってのがあって、定期的になんか出すって計画ではないけど、面白いなって思うことがあったらやってくよ。 

I-DeA:今後の時の流れの中でそういうタイミングがあったらって感じですか? 

GO:普通に出す出す。確実にアクションは起こすよ。だからぜひ協力して欲しいんですけど(笑)。

I-DeA:あ、ハイ。そこはもう協力させていただきます(汗)。


今回10数年ぶりにFLICKのお2人と作業して、改めてあのエルドラド時代があってのいまの自分があるということを再認識しました。 数少ないお世話になった先輩方のこれからの動きにも注目していただけたら幸いです! 予約完売店も出ているようなので、興味のある方は早めのチェックで!

GO a.k.a. 男澤魔術 from FLICK “1984 feat. KASHI DA HANDSOME” 



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