C.O.S.A.、ECD、ZEN-LA-ROCK、ONE A.K.A ELIONE、ISH-ONE、2017年7月新譜レビュー【随時追加】

C.O.S.A.『Girl Queen』(SUMMIT/発売中)

KID FRESINOとの共作に続きSUMMITからC.O.S.A.が放つ6曲入りミニ。肚すわった太筆書きのリリシズムと、屈強な意志を宿したラップは、異彩を放つRAMZAのトラック「WGD」でひときわ鮮烈に。苦みばしったライン一つ一つが刺さる。やや形を変え女性に歌いかけるタイトル曲のヴァースでも、それは独特の慈しむよなラヴソングへと着地している。器でかい。


ECD 『21世紀のECD』(FINAL JUNKY/発売中)

進行性がんで闘病中のECDの2CDベストは、客演曲やコンピ曲、リミックス等もまじえ’00年代以降の曲を集めたもの。ごっこじゃなく、生きる中で絞り出してきたその音楽は時を経てなお強し。今ここを全うせんと叩きつける曲の数々を、止めぬ歩みとして記録する2CDにして、その背後にある膨大な曲へと思いをはせさせる。そしてまた、今のECDの声とラップ、音楽が聴きたい。


ZEN-LA-ROCK『HEAVEN』(GLUE/発売中)

5年ぶりのフルは多彩な客演陣と砂原良徳のマスタリングでカマす一作。お得意の一周してフレッシュなアーバン志向と、ダミって泥くさいラップの水と油になりかねん食いあわせは、彼ならではの面白味。いろいろあるけど、嫁入りランドのあどけないマイクと回していく宇宙風味のオールドスクールシット「スペース☆ダンディ」が楽しいな。ムーンウォークでGo My Way~♪ 



ONE A.K.A ELIONE『NEONE』(Solid Sky Entertainment/発売中)

クラウドファウンディングを介した制作が話題のラッパーの2nd。〈未来でまだ生きる善と悪を知る/歪んだ世界のヒース・レジャー〉はじめドヤったラインが鮮やかな「此処ニハナイ」はラップぶりも◎。今っぽいオケを乗りこなす中、ただ一曲シンプルなサンプリングで届ける「Me Myself And I」では、地の声に近いデリバリーで客演のSALUがその背中を押すような言葉を吐いてる。 


ISH-ONE『UNHOLY-EP-』(YINGYANG PRODUCTION/発売中)


AMのプロジェクトやS7ICK CHICKsのプロデュースなどソロ以外の動きも活発なISH-ONEの新EPは、トラックメイクに加えアートワークも自らが手掛けたという一作。10曲入りでEPなの?とかはともかく、近作の歌ありラップありのスタイルもすっかりこなれた感じ。「C&F」などを聴くにつけ、全編歌モノってのもアリな気がしたりして。唯一Jinmenusagiが客演で参加。


ライター・Hiroyuki Ichinoki


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