LAのラッパー・Nipsey Hussleが貧困地域のド地元にアパレルショップをオープン!

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ロサンゼルス出身のラッパー・Nipsey Hussle(ニプシー・ハッスル)が自身のフッド(地元)であるクレンショーにアパレルショップ『The Marathon Store』をオープンした。 


From The Marathon Clothing, we thank you! 🙌🏽 #TheMarathonClothing the doors are now open! 🏁 🎥: @thefamousunkwn

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ニプシーのブランド<The Marathon Clothing>はTシャツやパーカー、帽子、レディース〜キッズ服をメインに展開しており、いわゆるブランドアパレルとしては比較的安価で、幅広い層が着られるような、オールドスクールかつシンプルなデザインのアイテムが揃っている。専用アプリと連動した特典が手に入るなどユニークなシステムを導入し、プロモーション体制も十分に整っているようなので、今後さらに注目を集めそうだ。 

@blakelyashton for #TheMarathonClothing

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しかし、もっとも注目すべきポイントは、都心部やビバリーヒルズなどのセレブな地域でなく、治安も悪く貧困なこの地域=クレンショーにフラグシップストアをオープンしたところだ。そんな『The Marathon Store』の開店までを追ったドキュメンタリーを<WORLDSTARHIPHOP>が公開した。 

このドキュメンタリーでは、地元の仲間やラッパーたちが街の歴史や現状について語っている。これによると、この場所は足を運べば誰かしら仲間がいるような“溜まり場”なのだそう。全国どこのフッドにもある、典型的な地元の小モールである。ニプシーと仲間たちは、日用品ならなんでもこのモールの雑貨店や食品店で手に入れ、情報交換したり、音楽が生まれたりしていたのだろう。もちろん若者だけでなく、その家族や上の世代も集まる、地域コミュニティにとっては欠かせない場所として存在してきたのだ。 

しかし地元中年男性によれば、以前は往来も多く派手なブロックパーティが開催されたり乱痴気騒ぎがあったり(当然犯罪も)と賑やかだったのが、現在は監視カメラや取り締まりも厳しくなり、以前ほどの盛り上がりはないとのこと。多くのフッド同様、貧困の悪循環に陥っているのだろう。 

こうして困窮していたところに、地元育ちのニプシーたちが新事業を提げて帰ってきた。ブランドが地元に根付き、注目が集まれば地元経済と文化は活性化する。ニプシーは地元のためを考えてビジネスを展開しているのだ。ドキュメンタリーの後半には、Tシャツ製造を請け負う工場の白人担当者が登場するが、彼によれば「大手ブランドの仕事を請け負うこともあるけど、金払いが悪かったり、支払いがスムーズにいかなかったりと困ることも少なくない。それにひきかえ<The Marathon>はしっかりお金を携えて取引してくれるから助かるよ。それにTシャツ作りの工夫なんかもさせてくれるし、そういうのも良いよね」と地元企業との連携もバッチリのようだ。 

ドキュメンタリーの途中、幼い頃からニプシーを見てきたという男性は「この街には一銭も転がっちゃいなかった。でもニプシーとブラザーたちが金脈に変えてくれたんだ」と語る。「ちゃんと物事を考えることのできる黒人は、スゴいことを実現できるんだって証明してくれている。だからこのコミュニティのためにも、彼らにいっちょ賭けてみようじゃないか。そう思わんかい?」 

6月17日のグランドオープンには友人やファンだけでなく、ラッパーのジム・ジョーンズや21 Savage、ヴェガス・ジョーンズ、NBA選手のラッセル・ウェストブルックやデマーカス・カズンズらビッグネームも集まり大盛況ぶりだったらしい。これだけの人が集まり、何の揉め事もなく和やかにオープニングを終えることができたのは、フッドにおけるニプシーのプロップスの高さを物語っていると言えるだろう。 

#TheMarathonClothing

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#TheMarathonClothing

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そんなニプシーは西海岸でもっとも注目されるラッパーの1人であり、ここ日本でも小室哲哉のソロアルバムへの参加が話題になった。スヌープ・ドッグら大御所も認める実力はもちろんのこと、過去には1本100ドルのミックステープをリリースした際にジェイ・Zが100本も購入し、さらに最新ミックステープ(『The Mailbox Money』)をなんと1000ドルという高額にもかかわらず最初の週で60本も販売し大きな話題となった。これには本人も驚いたそうだが、データならば無料で入手できるにもかかわらず、あえてフィジカル販売したのは、本当に手に入れたい作品ならば1000ドル払ってでも手に入れたいと願うというリスナーの心理を理解し、作品の存在価値やアーティストの創造性を証明するためだったんだとか。 

音楽にとって重要なのは必ずしも金ではなく、どれほどリスナーの心を刺激し動かすことができるか……というのが彼の信念であり、現在の音楽ビジネスに一石を投じる狙いもあったのだろう。クレンショーでの『The Marathon Store』開店もそうだが、ヒップホップ界だけでなくコミュニティをも動かそうという彼の存在は、今後ますます大きくなっていくはずだ。 


小室哲哉 / Digitalian is eating breakfast 2 ダイジェスト 


Nipsey Hussle "Question #1" Feat. Snoop Dogg (WSHH Exclusive - Official Music Video) 

Nipsey Hussle Ft J Stone - All Get Right (2017 Official Vid) @NipseyHussle @ImInfantJStone @djvip510 


Nipsey Hussle - Bullets Ain't Got No Names (Explicit Version) 


 


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