【MONYPETZJNKMNインタビュー】テーマは俺たちのライフスタイル。リアルなことしかラップしない(前編)

東京のストリートカルチャーを丸ごと体現するHIPHOP集団、YENTOWN。昼間のストリートからファッション・マガジン、夜のクラブなどを舞台とし、ザワザワと活動を続ける同クルーから遂に3MCによるユニット、MONYPETZJNKMNがデビュー・アルバム『磊』を発表した。常にリアルを追及し続けてきた3人が、自らが描き出したドープな世界観を語ってくれた。


--3人でラップをスタートしたのはいつ頃ですか?

MonyHorse:2015年1月くらいからですね。

--最初から「よし、3人でグループを組もう」と意気込んでいたわけでは…ないですよね?

PETZ:ないですね。MonyはMonyでKOHHと一緒に活動していたし、ダイジくん(JUNKMAN)と俺は結構前から仲が良くて、一緒に曲を作っていた。そのうち、3人でよく遊ぶようになったんですよ。何曲か作っていくうちに、だったらもう<MONYPETZJNKMN>ってまとめちゃおうと。

-- 極めて自然発生的に生まれたグループですよね。個人的に、最初は単発の企画グループなのかなだと思ってました。

PETZ:そうですよね(笑)。もっとユルめかと思ってました?

-- そうです。しかもアルバムまで作るとは。

JUNKMAN:そうっすね。

PETZ:この3人だと気が合うっていうか、やりやすいんですよね。

-- 昨年も、デジタルEP「上」「下」「轟」や7インチなどのリリースなどが続いていて、常にレコーディングしている印象があるんですが、今回の『磊』の構想はいつ頃から?

PETZ:構想自体は去年の10、11月くらいからあったんです。走り出したのは今年に入ってからですね。

Mony:インストとか集めて、2ヶ月くらいで作りました。

-- わずか2ヶ月!制作はサクサク進んだ感じでしょうか。

全員:そうっすね。

JUNKMAN:「こうなるかな?」と憶測しながら作っていったら、結果的にそうなった、みたいな感じです。うまく出来ましたね。

-- これまでの作品に比べて、それぞれのビートの重厚感やラップへの気合の入り方や熱っぽさなどを感じました。

PETZ:去年、一通り三作品作品をリリースして、今年初めて盤にして出すってことで…。

JUNKMAN:俺らも気合が入りましたね。

Mony:みんなに届くような歌を作りたかったんです。

PETZ:だから、今までとはちょっと違う曲調や内容に挑戦してみたり。

Mony:歌ってみるようなフロウもいいんじゃないか、とか。

--Monyくんが大人になっていてマジで驚きました。

JUNKMAN:ヤバいですよね。Mony名義の『44』は、U-LEEのトラックもよくて。

Mony:人生色々っす(笑)。子供が出来て、気がついたら人生変わってましたね。

-- トラックもタイトにまとまっていますが、どのように集めたのでしょうか?

PETZ:YENTOWNのメンバーだったり、身近なトラックメイカーに頼んだりして集めました。

Mony:それぞれのトラックがダイジくんのところに届いて、それでみんなでチェックしながら「これもよくね?」みたいな感じで曲を決めて行ったんですよ。

-- 魅力的なトラックが集まりやすいのも、やはりYENTOWNの強みでしょうか。アルバムの途中、女の子の声でナレーションが入りますよね。<YENTOWNは移民が集まった町だ>って。それこそがYENTOWNの定義ということ?

JUNKMAN:「ZUTTO」ですね。それ、映画「スワロウテイル」のイントロ部分なんですよ。それをそのまま使っています。

-- なるほど。今回もYENTOWNのまとめ役でもあるChaki Zuluさんが全面監修を手がけているとのことですが、皆さんにとって、Chakiさんとはどんな存在ですか?

JUNKMAN:先生っすね。レコーディングの時も、すごく的確なアドバイスをくれるんですよ。前、レコーディング中に「全部、半音ズレてる」って言われた時があって、「マジ?全部?」みたいな。「自分じゃ分かんねえ…」って感じだし。

PETZ :あと、俺らが普通にアップしたトラックのラップ部分を、わざとズラしてもらったりとか。そういうテクニックややり方って、俺らは気付かないんですよ。

Mony:しかも、出来上がったヤツを聴いたら「これ、いつもよりカッコよくないすか?」みたいに仕上がっていて。

JUNKMAN:本当、音楽のことはChakiさんに敵わないっすね。

-- LISACHRISやNabeWalks、JAMなど、今回参加している若手プロデューサーにしても、普段いろんな人にトラック提供しているタイプではないじゃないですか。そのあたりのコアな音を集めてうまく乗りこなすのは、MONYPETZJNKMNにしかできないスキルかなと思います。

PETZ:それはやっぱり、YENTOWNという存在があるからだと思います。

Mony:色んな移民の集まりなんで、トラックメイカーにもそれぞれの色が出てると思いますね。

-- ゲスト陣もタイトですね。

PETZ :『WHOUARE』に参加してるAwichは沖縄の子なんですけど、マジでソウルがある子なんです。『WHOUARE』は東京に来た時にChakiさんのスタジオに入ってもらって作った曲で。

JUNKMAN:ヤバいっすよね。カズマ(kZm)が見つけてきたらしいんですけど。

-- そして、”X”ではLOOTAが参加。

Mony:久々にLOOTAくんとダイジくん家で遊んでたらPETZ君も来て、「久々なんで何かやりませんか?」ってノリで作った曲なんです。

PETZ:そしたらLOOTAも乗ってくれて。

JUNKMAN:それに、もともとWATAPACHIからもらったトラックについていたタイトルが「X」だったので、それをそのまま使って作った曲ですね。

--Junkman名義の曲では、すでに何度もコラボ経験のあるDOGMAが参加を。

JUNKMAN:その曲は、DOGMAくんからアイデアをもらって書きました。あの人、映画とか好きなんで、DOGMAくんのそういうところからインスピレーションをもらって曲を作ることが多いですね。

(後編に続く)


MONYPETZJNKMN『mirage(prod.JAM)』『SPACY(Chaki Zulu)』|HIPHOPチャンネル

アルバム:磊 

 発売日:5月17日(水) 

 1. INTRO (Prod. U-LEE) 

 2. WHOUARE feat. Awich (Prod. Chaki Zulu) 

 3. X feat. Loota (Prod. WATAPACHI) 

 4. SPACY (Prod. Chaki Zulu) 

 5. 啓示の書 feat. DOGMA (Prod. WATAPACHI) 

 6. SKIT (Prod. neon potato) 

 7. UP IN SMOKE (Prod. Chaki Zulu) 

 8. SIVA feat. kZm (Prod. LISACHRIS) 

 9. ZUTTO (Prod. JAM & Chaki Zulu) 

 10. Uh... Down... (Prod. U-LEE) 

 11. DREAMIN (Prod. Chaki Zulu) 

 12. BACKHOME (Prod. NabeWalks) 

 13. NARU (Prod. Dj Scratch Nice) 

 14. 44 (Prod. U-LEE)

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