“キング・オブ・ステージ”RHYMESTER、新曲を連続投下!RHYMESTER主催フェス「人間交差点 2017」レポート

RHYMESTERが5月14日に東京・お台場野外特設会場で主催フェスティバル「人間交差点 2017」を開催した。

3回目の実施となる今回はRHYMESTERをはじめ、ANARCHY、KIRINJI、CRAZY KEN BAND、KREVA、SANABAGUN.、SOIL&”PIMP”SESSIONS、田我流 feat. stillichimiya、Base Ball Bear、マボロシという10アーティストに、浅草キッドを加えた11組が出演した。この日の天気はくもり。会場にはRHYMESTERのメンバーがプロデュースしたこだわりのフード販売エリアや、子ども連れも気軽に遊びに来られるように大きめのキッズエリアなども用意された。

SEX山口、HI-KING TAKASE、SUPER SONICSというオープニングアクトが会場を盛り上げると11:20にRHYMESTERのメンバーが開会の挨拶をする。宇多丸は「最近はフェス会場で痴漢する輩がいるらしいんですよ。そんなやつを見つけたら、ちんこを切り落とします。宦官の刑です」とおなじみのトークで個性抜群のフェスをスタートさせた。


■「誰が帰ってきたと思ってんだ、マザファッカー」帰ってきたマボロシ!

「誰が帰ってきたと思ってんだ、マザファッカー」という雄叫びからステージに登場したのは、ラッパー・坂間大介(Mummy-D / RHYMESTER)とギタリスト・竹内朋康によるユニット・マボロシ。公式には、2009年5月15日に東京・赤坂ブリッツでのライブ以来、実に8年ぶりのライブとなる。N.E.R.D.以降の感覚でジミ・ヘンドリクスのようなサイケロックやファンクを再現したサウンドは今聴いても最高に新鮮。まるでブランクを感じさせないパフォーマンスで、正午前とは思えないフェロモンを振りまいた。

マボロシ

01. 泥棒

02. 超シジェラス

03. マボロシのほし (Earth-Go-Round)

04. 廻シ蹴リ (1verse.)

05. ヒーロー

06. HARDCORE HIPHOP STAR

07. Slow Down!


■ANARCHY、RHYMESTERへのビッグリスペクト

「いきなり変化球ですいません!」とANARCHYが登場。1MC1DJスタイルでライブする彼は、まさしくヒップホップスター。一挙手一投足、すべての所作がクールなのだ。「15歳の頃にライムスのライブを観てヒップホップをはじめた僕が、今日ここに立っているのはヒップホップドリームでしょ」と語り、RHYMESTERへのビッグリスペクトを送った。

ANARCHY

01. CRADLE TO THE GRAVE

02. WHATEVER

03. MATADOR

04. ENERGY DRINK

05. FOR MY LADIES

06. GANGSTAR

07. HELLA RICH

08. フリースタイル

09. FATE

10. MOON CHILD

11. ヒトヒトリフタリ


■出演アーティストの中で最年少、SANABAGUN.

続くSANABAGUN.はサックス、トランペット、キーボードなどを従えたビッグバンド編成のヒップホップユニット。ANARCHYとはまったく違う、スムースで、タイトで、ファンキーなヒップホップを観客に提示する。中でもヴォーカルの高岩遼のパフォーマンスはクレイジーの一言。彼らは今回の出演アーティストの中では最年少だったが、そんなプレッシャーをエネルギーに換えて誰もが驚くダイナミックなステージを観せた。

SANABAGUN.

01. Yukichi Fukuzawa

02. 板ガムーブメント

03. まずは、「墓」。

04. 大渋滞

05. BED

06. ジャバ・ダ・ハット

07. デパ地下

08. 新・Warning 09. Outro(人間)


■Base Ball Bearこいちゃん節が炸裂した人間立体交差点

宇多丸のラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」でもおなじみ小出祐介(Vo / G)率いるBase Ball Bearは、KIRINJIの弓木英梨乃をサポートギターに迎えるおなじみの編成で登場した。「マボロシとANARCHYさんからつながれたバトンを田我流さんに渡すのは初めて」と語った小出は、親交深いライムスのフェスに出演するにあたって特別なアイディアを仕込んでいた。「今回の『人間交差点』、僕らは弓木さんが参加してくれているからすでに交差してるんですよ。でももっと立体的に交差したいと思いまして」と、KANDYTOWNのラッパー・呂布とSANABAGUN.から谷本大河(Sax)と高橋紘一(Trumpet)をスペシャルゲストに呼び込んで「スクランブル」をプレイする。さらにRHYMESTERとの共演曲「The Cut」を披露して、ステージを後にした。

Base Ball Bear

01. changes

02. short hair

03. すべては君のせいで

04. スクランフブル ※ゲスト:呂布(MC) / 谷本大河(Sax) & 高橋紘一(Trumpet) from SANABAGUN.

05. 十字架You and I

06. The Cut feat. RHYMESTER


■田我流 feat. Stillichimiya、やべ〜勢いですげー盛り上げる!

曇天から少し晴れ間が覗いた頃、田我流の出番が回ってくる。地元・山梨のクルーstillichimiyaとの楽曲を中心に、時に固く、時にユルい変幻自在のヒップホップワールドで観客をロックした。しかしお祭り野郎・田我流にとってはまだ歓声が足りない。そんな時にかます1曲はもちろんこれ。「やべ〜勢いですげー盛り上がる」だ。田我流とstillichimiyaのメンバーは、ステージから降り客席のすぐ近くから観客を煽り続けた。

田我流 feat. stillichimiya

01. INTRO

02. Saudade

03. 墓場のDigger

04. ズンドコ節

05. 生でどう。

06. やべ〜勢いですげー盛り上がる

07. FREE 08. JUST 09. ゆれる 10. あの鐘をならすのは、、俺


■活動休止期間から帰還、SOIL & "PIMP" SESSIONS

やべ~勢いはSOIL & "PIMP" SESSIONSにも受け継がれる。「充電完了」として活動休止期間から戻ってきたソイルは、ジョン・コルトレーンのクラシック「My Favorite Things」のカバーからライブをスタートさせる。海辺の午後に憂いある生演奏を響かせたかと思いきや、ジャズをパンク的アプローチで解釈した「閃く刃」で爆音を鳴らす。ライムスとの共演曲「ジャズィ・カンヴァセイション」では、ジャズとヒップホップのクールなコミュニケーションを披露した。

SOIL & "PIMP" SESSIONS

01. My Favorite Things

02. Drum' bass

03. Summer Goddess

04. 閃く刃

05. POP KORN

06. ジャズィ・カンヴァセイション feat. RHYMESTER


■KIRINJI「上品ですいません(笑)。今日はバックヤードがイカつくて……」

「上品ですいません(笑)。今日はバックヤードがイカつくて……」と話していたのは堀込高樹が率いるKIRINJIだったが、実は今日出演した全アーティストの中で最もイカつい音を出していたのは間違いなく彼らだった。この凄腕音楽集団が奏でるのはポップスでありながら、実験音楽でもあり、ダンスミュージックでもある。メンバーそれぞれの異常なスキルが生み出すグルーヴは会場を飲み込んだ。RHYMESTERを客演に迎えた「The Great Journey」では、堀込の脳内を旅行しているかのような、狂気じみているが心地良い音楽で観客をダンスさせた。

KIRINJI

01. 進水式

02. 愛のcoda

03. 雲呑ガール

04. Mr.BOOGIEMAN

05. 嫉妬

06. 絶対に晴れて欲しい日

07. The Great Journey feat. RHYMESTER


■KREVA、Mummy-Dを呼び込み「ファンキーグラマラス」

日本語のヒップホップ表現を更新し続ける孤高のラッパー・KREVA。今回は、ギター、ベース、キーボード、ドラムに熊井吾郎を加えた編成でステージに登場した。歌うようなフロウに最新ヒップホップのスキルを落とし込んでいくのがKREVAスタイル。以前聴いたことがある曲も、必ず新しい表現になっている。韻を踏んでなかろうが、KREVAが歌えばラップになってしまうという、まさに神の領域に突入してる圧巻のライブパフォーマンスだった。「ヤバスギル!俺1人でもヤバいのに、この人がいたらもっとヤバくなっちまう」と呼び込まれたのはMummy-D。懐かしの「ファンキーグラマラス」を、FGクルーの先輩と一緒に歌うKREVAはなんだかとても楽しそうだった。

KREVA

01. パーティはIZUKO?

02. 基準

03. ストロングスタイル

04. 神の領域

05. ファンキーグラマラス feat. Mummy-D

06. イッサイガッサイ

07. 音色

08. 居場所

09. Na Na Na


■CRAZY KEN BAND、「肉体関係PART2」をやらないわけにはいかない!

日もすっかり落ちていよいよ「人間交差点」も大詰めというところで、カッコいい大人の不良をレペゼンするCRAZY KEN BANDがお出ましする。「モータータウン・スイート」など悪い大人が奏でるメロウネスは格別の味。観客のお酒の量もどんどん増えていく。そして、ライムスのフェスにCKBが出ると言えば「肉体関係PART2」をやらないわけにはいかない! 剣さんの名パンチライン「ABCより自慰だ」も飛び出し、最高の形でラストのRHYMESTERにバトンを渡した。

CRAZY KEN BAND

01. ドラ〜スージーウォンの世界〜ドラ

02. スポルトマティック

03. モータータウン・スイート

04. タイに行きたい

05. Let's Go CKB〜タイガー&ドラゴン

06. 肉体関係PART2 with RHYMESTER

07. 木彫りの龍〜回転〜逃げろ!


■キング・オブ・ステージ RHYMESTER、新曲を立て続けに投下!

宇多丸と関係が深い漫才コンビ・浅草キッドが不穏な時事ネタをふんだんに盛り込んだ漫才で会場を爆笑させると、いよいよ真打RHYMESTERの出番。彼らが常にリスペクトされるのは、クラシックに胡座をかかない挑戦的な姿勢にある。

この日も「マイクの細道」「STYLE WARS」「BACK & FORTH」と新曲を立て続けに投入して、ファンを大いに喜ばせた。しかもどの曲も工夫(K.U.F.U.)が満載で、型にハマらない彼らはとにかくフレッシュ。フェスのテーマソング「人間交差点」や永遠のクラシック「B-BOYイズム」を挟んで、さらに本邦初公開の新曲を披露する。その名は「爆発的」。しかもフィーチャリングはサイプレス上野だ。曲名通り爆発的勢いで観客をロックさせまくり、長丁場のフェスを最高の形で締めくくった。なお他の出演者たちも登壇した最後の挨拶には、KREVAと肩を組んだゆるふわギャングの2人も参加していた。

RHYMESTER

01. JIN-TRO

02. マイクの細道

03. STYLE WARS

04. グラキャビ

05. BACK & FORTH

06. B-BOYイズム

07. 人間交差点

08. サマーアンセム feat. 小野瀬雅生(CRAZY KEN BAND)

09. 爆発的 feat. サイプレス上野

10. ラストヴァ―ス

photo:

RED STAGE (cherry chill will)

BLUE STAGE (Yusuke Oishi)

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