【FEBBインタビュー】“新世代の真打ち”がゲームに帰還 『SO SOPHISTICATED』遂に完成(前編)

これまでに見てきた数多の奴らとは明らかに違う、別次元のスペックを搭載したグループ、Fla$hBacksのフロントマンとして。そして今は亡きヒップホップ界のレジェンド、D.LことDEV LARGE「10年に一度の1枚」と言わせた1stソロアルバム『THE SEASON』

この今もクラシックとして語り継がれる2枚のアルバムを生み出したことで、シーンの期待を一身に背負うこととなったFEBBだったが、『THE SEASON』リリース後の2015年に体調を崩してからは、Fla$hBacksの他の2人の活発な動きとは対照的にその活動は縮小していると言わざるを得なかった。

しかし、2016年の中盤辺りからはDNC周りへのトラック提供やKANDYTOWNYOUNG JUJUのソロ作品へのトラックとヴァース提供、ハードコア・ヒップホップの精鋭たちによって結成されたDoggis(ダギーズ)としての作品などで、徐々に完全復活への道を辿ってきていた。そして、遂にリリースされたのが2ndソロアルバム『SO SOPHISTICATED』だ。

ようやく新世代の真打ちがゲームに戻ってきた。


ーー月並みだけどリリースした今の気持ちから聞かせてもらってもいいかな。

FEBB:アルバム的にはやっとなんで、やっとできたなっていう感じですね。でも、みんながサポートしてくれたおかげでいい作品ができたと思ってるんで、あとはみんなに買ってもらうだけで。存分に楽しんでくださいって感じですね。

ーーアルバムはいつから作り出したの?

FEBB:リリースの話が決まってからなんで、去年の9月からですね。

ーーリリースすることが先に決まってから作り出したんだ。

FEBB:AZが1曲目に入ったアルバムを作ったらとんでもないことになるんじゃないかなって、遊んでる時にいきなり思って。それで話を持って行って。

ーーいきなりそこからだ(笑)。

FEBB:そうなんです。そこからAZとコンタクトをとって(フィーチャリングの)値段、そしてアルバムに必要な予算もわかって。それで火が点いてトラックを集めたり、前から作っててアルバム用に取っておいた自分のトラックを使ってみたりしてって感じですね。

ーー完全にAZとの曲が軸になってアルバムができていった感じなんだね。

FEBB:そうっすね。AZのトラックに合わせてこのトラックも入れようって決まっていって。例えば、V DONから来たトラックを聴いてて、このトラックだったらB.D.君に合いそうだなって思ったり、Luca Vialliから来たトラックは、これはトニー(A-THUG)君でいこうだったりって決めていった。それに今回はフィーチャリングが多めなんで、みんなと作った感じなんですよね。

ーーAZをフィーチャーしてサンプリングネタがNASの『Stillmatic』って、たまんない組み合わせだよね。

FEBB:最初、AZのマネージャーにトラックを送った時に「これ『Stillmatic』と被ってるからダメだね」って言われたんだけど、「AZとNAS両者のファンが喜ぶと思うからこれは是非やりたいんだ、このトラックでいきたい」っていうのをメールで送ったら熱意が伝わったみたいで「わかった、お前の思いは受け取ったからやろう」みたいになって。そういう感じでできたんすよ、あの曲は。

ーー今作は海外のラッパー/トラックメイカーが多く参加しているのが大きな特徴と言えると思うんだけど、海外勢とのやり取りはFEBB自身が行ったの?

FEBB:そうっす。ミックス・マスタリングの後半からはUltra-Vybeの英語がしゃべれる人に繋いでやってもらったんですけど、誘いから、どういう感じにしてくれっていう要望から、全部自分で。

ーーオファーはメールしてって感じ?

FEBB:Instaっすね。Instaは、フォローし合ってなくてもメッセージ送れるから超便利だし、夢がありますね。Boogz BoogetzもInstaでやりとりしてる中で、俺が作ってたトラックを動画で送ったら「これドープだね」ってなってあの曲ができたんで。

ーーそれにしてもすごい行動力だね。

FEBB:自分の作りたいもののためだったんで全然苦にならなかったっす。今後も外人とやっていく機会が多いと思います。Luca Vialliとは今、EPも作っていて。

ーーtwitterに書いてるの見たよ。twitterにはこれから製作予定のタイトルもガンガンつぶやいてるもんね。

FEBB:リリースされないものもあると思うけど、基本的にはそういう感じですって書いてて。

ーーtwitterを見ていても思うんだけど、製作意欲が止まらないといった感じだね。

FEBB:アルバムを出してて少し落ち着いたんですけど、2週間に一度はDOGGIESのレコーディングをやってますね。それにLuca VialliとのEPもリリックが書けるんで、あとはレコーディングするだけなんすよ。

ーーもうそこまで進んでるんだ。今回、海外勢と仕事をしてみてどうだった? 日本との違いがあれば聞かせてもらえれば。

FEBB:まず、相手してくれるんだみたいな。最初はそういう感じでしたね。それとお金はアップフロント(前払い)で払うんすけど、お金をもらった後の動きが日本人と比べて尋常じゃなく早くて。そういうところからもミュージックビジネスの本場だなって思いましたね。

ーー集まったトラックの中で使わなかったのも結構あったの?

FEBB:ありましたね。twitterで公募したら結構いろんなトラックメイカーから来て。

ーー日本人以外からも来たの?

FEBB:外人の方が多いですね。

ーーへー。

FEBB:しかもクオリティも外人の方が高いんすよ。それに外人は日本人に比べて、音楽に対して気持ちがピュアな人が多いなって気がしましたね。

ーーアルバムを作り始める前に完成のイメージで何か意識したことはあった?

FEBB:全体な流れはハードなものを含めつつメローに締めるみたいな、そういうイメージでは作ってましたね。曲順はトラックが集まって、レコーディングする前にこの流れがいいかなって決めてからは一度も変えてないですね。

ーーいつもそうなの? 

FEBB:いや、今回そうなったのは製作の時間があんまなかったからだと思いますね。3月ぐらいにリリース目処で、年内にレコーディング終わったらいいですねみたいに話を振った時点でなってたんで。

ーー9月から製作開始して3カ月でレックを終えるって、確かにかなりタイトなスケジュールだもんね。

FEBB:そうっすね。だから今回は1日で3、4曲録ったりもしたし。それと今回はスタジオであんま(リリックを)書かなかったんすよ。『THE SEASON』のリリースが遅れた理由って、スタジオでしか作業しなかったからなんすよ。

ーーそうだったんだ。リリックを書き溜めたりとかしてなかったんだ。

FEBB:元々あんまそういう習慣がなくて。ラッパーじゃなかったし。

(後編に続く)


『So Sophisticated』

TRACK LIST : 

1. ANGEL FT.AZ prod.FEBB 

2. CAREFREE prod.FEBB 

3. DON FT.B.D. prod.V DON 4. HUSSLE 

4 HUSSLE FT.KNZZ prod.SCRATCH NICE&GRADIS NICE 

5. THE GAME IZ STILL COLD FT.A-THUG prod.LUCA VIALLI 

6. ON FIRE FT.敵刺 prod.NY BANGERS 

7. AESTHETIC prod.FEBB 

8. OPERATION SURVIVE prod.CHAD G 

9. SHADOW -EYES- prod.FEBB 

10. WELCUM 2 THE HEAVEN FT.BOOGZ BOOGETZ prod.FEBB 

11. OUTRO prod.FEBB 

12. CONQ CITY PT.2 prod.FEBB

 

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