ダニー・ブラウンが最新MVの監督にジョナ・ヒルを起用! ブラックな内容が話題に

Ain't It Funny

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ラッパーのDanny Brown(ダニー・ブラウン)と俳優のJonah Hill(ジョナ・ヒル)という異種コラボレーションが、ダニーのミュージックビデオで実現した。


Danny Brown - Ain't It Funny (Official Video, dir. Jonah Hill)

デトロイト出身のダニー・ブラウンは、インパクト大な歯抜けヅラとファニーかつ激しいラップで人気のラッパー(現在は差し歯を導入した模様)。昨年、テクノ~エレクトロ系のイメージが強い英<Warp Records>と契約したことでも話題になった。最新アルバム『Atrocity Exhibition(アトロシティ・エキシビション)』では、ケンドリック・ラマー、スクールボーイ・Q、アブ・ソウルという<TDE>勢や、タイラー・ザ・クリエイター率いるOFWGKTAの若手アール・スウェットシャツなど、豪華メンツをフィーチャーしている。

そんなダニーの新たなコラボ相手は、コメディからシリアス演技まで自在にこなす俳優ジョナ・ヒル。ぽっちゃりしすぎな体型を活かして『スーパーバッド 童貞ウォーズ』などのコメディ映画で人気を集め、その後『マネーボール』『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でアカデミー賞助演男優賞に2度ノミネートされるなど、今やシリアスな役もこなせる演技派として高く評価されている。

ダニーは自身の最新曲「Ain’t Funny」のMVの監督にジョナを起用。事前にSNSで「ダニー・ブラウン × ジョナ・ヒル」というロゴが並ぶ動画を公開するなど、謎めいたコラボ予告でも注目を集めていた。

Dropping something live with the bruh bruh @JonahHill tomorrow - 5pm ET🔥

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80年代のアメリカのシットコム風に始まるMVは、なんと『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』などで知られる名監督ガス・ヴァン・サントが一家の父親役として登場。さらに、ホームコメディドラマ『愉快なシーバー家』で知られる女優ジョアンナ・カーンズが母親役、人気インスタグラマーのローレン・アリス・エイブリィが娘役として出演し、ダニーは酒とドラッグに依存する“アンクル・ダニー(ダニーおじさん)”として出演している。

ダニーおじさんは典型的なアメリカの白人ファミリーの中で問題児的ポジションのようだが、そもそも血縁関係があるのかどうかすら怪しい。MVも最初こそほのぼのしているが、次第に血まみれのベッドに横たわる母と娘、返り血を浴びたダニーなど、ショッキングな映像が次々と映し出される。そしてダニーは「お前とお前が愛する人を全員殺す」というセリフを吐くザナックス(精神安定剤)らしき着ぐるみに刺し殺されてしまう……。大量の血が飛び散るスプラッターな映像と、そんなドラマを見て腹を抱えて笑う観客(白人ばかり)の映像が交互に映し出されるという、かなりシュールかつブラックな展開だ。

目が赤く光る謎の子役が「彼が死にかけているのに、あなたたちは笑っている。最低だ!」と視聴者に対し憤るが、「あなたたちが僕の苦痛を楽しんでくれれば嬉しいよ」と笑顔を見せながら死んでいくダニー。「Ain't It Funny」=“笑い事じゃない”という曲名につながる演出なのかもしれないが、最後に映る謎の2人組など、様々なメタファーを込めているはず。大胆なサンプリング使いとフレンチエレクトロ風のサウンドが印象的な楽曲同様、かなり攻めた内容である。


こちらは舞台裏映像 

ちなみにダニーは、過激なネタで人気のコメディアン、デイヴ・シャペルの<Netflix>オリジナル作品にも、ひそかに登場していることが判明。デイヴのロサンゼルスでのショーを収録したエピソード『デタラメだらけの時代』の冒頭で、かつてゴシップ誌に“デトロイトの公演に泥酔で登場”と書かれたというエピソードを披露しつつ、「酔ってはいなかった。ハッパは吸ってたけど」と釈明している。彼によると「ラッパーたちの吸っているハッパは強力。2口吸っただけなのに“これはヤバい”と確信した」と振り返るほどキツかったそうだが、そのラッパーとはダニーのことだそうだ。

この件ついてダニーは「まだ観てないけど“俺のせいで彼がハイになりすぎたデトロイトの夜”について話したらしいね。ママ、やったよ!」というコメントをSNSに投稿し、関与していたことを認めている。全米を笑わせる人気コメディアンが、大規模なショーで自身が関わるエピソードを披露したことがよっぽど嬉しかったのだろう。


Danny Brown - When It Rain

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