2pacの名曲「Dear Mama」の手書き歌詞が売りに出されるらしい

1996年に殺害された伝説的ラッパー・2Pacが残した名曲「Dear Mama」の手書き歌詞が売りに出された。この歌詞は2Pacの死からわずか3週間後にレコーディングスタジオで発見されたもので、ノート用紙3枚にわたって綴られているという。 


2Pac - Dear Mama 

落札金額はそれぞれ25,000ドル(約280万円 )で、合計75,000ドル(約840万円)。「マザーファッカーどもは俺がムショで掘られたとかほざきやがる / 奴らはラップで成功した俺に死んでほしいと願ってんのさ」という、ボツになった歌詞も残っている点は特に貴重で、曲の全体像に新たな視点が加わるとともに、レコーディング当時の2Pacの心情が生々しく伝わってくる。しかし、これが死の直前に書かれたことを思うと、何やら因果めいたものを感じざるを得ない。 


「Dear Mama」はタイトル通り、母への愛憎と感謝を歌った曲だ。ブラックパンサー党のメンバーだった母に17歳で勘当された2Pacことトゥパック・アマル・シャクールは、そんな母を恨みつつも愛と感謝が入り混じった思いを抱き続けてきたという。そのため、母というモチーフは他の楽曲にもたびたび登場するテーマだったが、このことを指摘したプロデューサーの一言がきっかけで、真正面から母に向き合うことにした結果生まれた曲と言われており、本人も「俺がこれを書いたのは、彼女に対して愛と深い感謝を感じているから」と語っている。 

彼の代表曲としてはもちろんラップ史に残る名曲とされており、音楽雑誌やウェブメディアなどで定期的に発表される<史上最も偉大な〜>的チャートの常連でもある。さらに同曲は、米国議会図書館で保存すべき録音資料(National Recording Registry)として永久保存され、2pacは米国議会図書館に登録された3人目のラッパーとなった。 

一部には死を予感させるような詞を含みながらも、生涯のテーマであり続けた母との愛と葛藤をついに昇華させるようなラップを死の直前に完成させたことは、あまりにも劇的な人生を送った彼らしいエピソードだ。この手書きノートに付けられた値段が高いか安いかはさておき、2Pacにとって最も重要な楽曲の手書き歌詞とあれば、やはり貴重で特別な一品と言えるだろう。 

この歌詞は現在<MomentsInTime.com>というサイトで販売中。ここではオバマ元大統領やベイブ・ルース、シャルル・ドゴールなどによる手書きノートも扱っている。 


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