【フリースタイルダンジョン名場面】R-指定、最強バトルMCの理由は「ライミングとフロウ」の引き出しの多さ VS CIMA戦

R-指定は名実ともに最強のフリースタイルラッパーだ。UMB(ULTIMATE MC BATTLE)で3連覇を果たし、大阪大会にいたっては5連覇している。その強さの秘訣は、ライミングとフロウの引き出しが異常なほどな多いということだ。フリースタイルバトルの基本となるこれらのスキルがあまりにも強靭だから、難しい局面に遭遇しても対処できてしまう。


■R-指定は「全然関西にいない」

1stシーズンのRec6に登場したCIMAは、大阪でHIDADDY(韻踏合組合)のショップ・一二三屋(ひふみや)に勤務するラッパー。持ち味はもちろんIFK仕込みのハードライミング、つまりしっかりと韻を踏んでいくタイプだ。

自ら「熱韻スタイル」と呼ぶ通り、次から次へとエモーショナルにラップを繰り出す。こういうラッパーは勝つほど強くなる。韻を決めるほどノってくる。実際、サイプレス上野、漢 a.k.a. GAMI、T-Pablowと戦い、尻上がりに調子を上げていった。そして、CIMAは大阪出身のR-指定について「全然関西にいないし絶対王者なんかない」と戦う前から挑戦状を叩きつけていた。


■オジロのビートでR-指定が先制パンチ

この戦いは始まる前からバチバチだった。そんな2人のためにDJ SN-Zが用意したビートは「WHOOO」。「白い雲の中光るスタンガン」などキナ臭いラインが満載なOZROSAURUSのクラシックだ。これに反応したのが先攻のR-指定。出だしから「WHOOO VIBESは満タン / 俺がレペゼン大阪のYoung Gun」と「WHOOO」のフック(サビ)をサンプリングして、CIMAを挑発する。さらに「レペゼンってのはな / 地元にとどまって東京の悪口を言うことじゃねえ / どこに出しても恥ずかしくねえ / どこに行っても大阪をレペゼン」と、先制なのにいきなりアンサーを返すという離れ業をやってのけた。


■1ラウンド目はCIMAとR-指定の打ち合い

これに対しCIMAは「お前が東京 / でも俺は大阪でLife Goes On」と返す。「Life Goes On」とはおそらく大阪を拠点に活動するヒップホップグループ・韻シストの楽曲名からの引用。この曲は大阪環状線の寺田町駅で発車メロディになっているナンバーだ。CIMAは「お前とは違う名前の売り方」、つまりあくまで大阪に根ざした活動を続けるとR-指定に言い放った。そして、さらに新たなパンチ「非合法も知らんのに合法を語んな」で攻め立てる。これはCreepy Nuts(R-指定&DJ松永)の楽曲「合法的トビ方ノススメ」に対するディスだ。クリーンなR-指定はここを攻められると痛い。CIMAの着眼点も見事。


■疲れが見えたCIMAにR-指定の容赦ない一撃

しかしR-指定は動揺しない。「非合法も知らんのに〜」というラインに対して「そのうち末路はどうせ清原」と完璧なアンサーを返す。CIMAが前のターンで歌っていた「言ってやるリアルなプレイヤー / お前じゃ無理 / 100万でPay Back」というラインに対して、「ここでは咲かせらんない“ひと花”」と“清原”で韻を踏んでカウンターパンチ。そしてCIMAの「熱韻スタイル」にかけて「分かるか? “人肌”の温もり / 熱さのぶつかり合いだ」と“人肌”で再び韻を踏む。そしてとどめに「東京で俺が活躍した結果 / 大阪の底上げだ / これStep Up」というパンチラインを食らわせた。さすがのCIMAもこの一撃で、モンスターとシビアな戦いを繰り広げてきた疲れが出てしまったようだ。


■R-指定戦を前に刃こぼれしていたCIMA

これはCIMAのスキル云々ではなく、そもそも「大阪をレペゼンするのは誰か?」という議論をR-指定とすること自体が難しい。なぜならR-指定には「実績」という強烈な盾があるからだ。もちろんフリースタイルバトルではパンチラインがハマれば実績など吹き飛ばせるが、モンスター3人をなぎ倒したCIMAの鉾はすでに刃こぼれしていたため、それを突き崩す力を持った攻撃をすることができなかった。

1ラウンド目はなんとかクリティカルヒットを免れたが、2ラウンド目でCIMAはコミュニケーションの適切な議題を見つけられなかったため、そこをR-指定に突かれてライミング面でも、フロウ面でも、完全にヤラれてしまった。だがもしもこのカードが違う状況で行われていたら、また違う結果になっていたかもしれない。


■Creepy Nuts(R-指定&DJ松永)おすすめ曲


Creepy Nuts(R-指定&DJ松永) / 教祖誕生 【MV】


Creepy Nuts(R-指定&DJ松永)「合法的トビ方ノススメ」

■CIMAおすすめ曲

BOIL RHYME「Relax」

STUDIO韻シスト#7 (ERONE&CIMA)

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