女子でもラップ・バトルブーム 女性ラッパーのMCバトル参戦が急増中

 「BAZOOKA!!! 高校生RAP選手権」、そして「フリースタイルダンジョン」と、メディア・コンテンツとして採用された事で大きな注目を集め、爆発的にラッパーへの参入者を増すキッカケとなっているフリースタイル/MCバトル。

(画像は「戦極MC BATTLE 第13章(15.12.27) K-razy vs MIRI @BEST BOUTその5」より)


 ブームと言っても過言ではこの現象だが、そのシーンの中でも「King Of Kings」や「UMB」「ENTER」などと並ぶ屈指の規模を誇るバトルが「戦極MC Battle」。そして現在は「戦極」の開催の他、バトルでの全国ツアーの開催、「ダンジョン」において般若の通訳(?)を務める山下新治 a.k.a ACEやMOL53、田中光などバトルでも活躍するラッパーのマネージメントなど、バトルを取り巻く環境を整備しているのが、「戦極」を主宰しているMC正社員である。年間で400試合近くのバトルを見るという、日本でも屈指のバトル・アーカイバーでもある彼に、バトルの魅力を語り下ろして貰う。


 女性ラッパーのMCバトルへの登場が本当に増えてるんですが、その中で個人的に注目して貰いたいのが、昨年末の「戦極MC BATTLE」で行われた「MC MIRI VS K-razy」戦ですね。


 アイドル・グループ:RHYMEBERRYのMIRIちゃんには、僕の方から「MCとして戦極に出ないか?」ってオファーしたんですよね。というのも、あっこゴリラさんが「戦極12章」に出てくれた時に、彼女が「女の子でもラップ・バトルしてる子が超増えてますよ」って教えてくれて。そして「RHYMEBERRYも『BAZOOKA!!!高校生ラップ選手権』の出場を狙ってるらしいですよ」って。じゃあ、そっちに出ちゃう前に、MIRIちゃんに戦極への出場をオファーしてみたんですよね。


 でも、まだMIRIちゃんが中学生の時に僕がやってたイヴェント『フルーツポンチ』にライヴで呼んだら、いわゆるクラブの空気が怖すぎて泣かれるっていう事もあったので(笑)、ほとんどダメ元って気持ちのオファーだったんですよね。そしたらすぐに「参加の方向で考えてます」って返事があって驚いたんですよ。


「相手に何を言われるか分からないし、めちゃくちゃ酷いこと言われるかもしれないのに!?大丈夫なのか!運営は何考えてるんだ!」って。自分でオファーしといて何ですけど(笑)。それでマネージャーに改めて「かなり厳しいこともバトルの上で言われるかもしれませんけど、大丈夫ですか?」って確認したら、MIRIちゃんが「ふざけんなよ!(甘く見るなよ)戦極!」って怒ったって話を聞いて、その心意気はやっぱりラッパーなんだなって感心しましたね。


 とは言っても、さっき言ったように、彼女に取り返しの付かないような心の傷を与えてしまうかも知れないっていう不安は、当日まで拭えなかったですね。この前段として「KZ VS あっこゴリラ」の試合を見てもらえると分かるんですが、KZがあっこゴリラに対して、「正社員とやっとけ枕営業」とか「ブサイク女のマスターベーション」とか、MCバトルならではのゲスさとディスのオンパレードだったんですよね。バトルじゃなかったらセクハラで訴えられてますよ(笑)。それに対してあっこさんはインファイトでがっつり返す事が出来たけど、同じような事をMIRIちゃんがされたら、果たして大丈夫なのかなって。


 というのも、K-razy はR-指定、KZ、ふぁんく、っていう梅田サイファーの流れにあるし、そのスタイルの後継者だと思うんですよね。つまり梅田サイファー流のえげつない口の悪い戦い方が出来るし、そのスタイルで仕掛ける事も出来ると思うんです。


 でもK-razy はそれをこのバトルでは出さなかったんですよね。それよりも「俺はラップで勝負してる。俺はこれだけライムも出来て、フロウも組み合わせられて、1000人の客を意識したバトルも出来る。じゃあお前はどうなんだ!それが出来るのか!」ってCRAZYは真っ向勝負でかましたんですよね。


 MIRIに対する客の反応は、その時は言い方は悪いけどある意味では「出落ち」っていうか、『アイドルがバトルに出た』っていう事実は注目されたけど、それ以上の期待もされてなかったと思うんですよね。だけど、K-razy がそういう真っ向勝負を仕掛けたことで、MIRIちゃんも「私もラッパーとしてライムとフロウでアンサー出来るし、お前よりCD売れてるし、もっと沢山のオーディエンスの前に立ってるんだよ!」って返したんですよ。だから真っ向勝負VS真っ向勝負の試合になったんですよね。登場した時はアイドル然とした自己紹介だったMIRIちゃんが、いきなりバチバチに戦った事もオーディエンスにとっては衝撃だったと思うし。


 K-razy の出した「アイドルのラッパーにパイルドライバー」ってヴァースもそのリリックもビジュアルが頭にぱっと浮かぶ分かりやすさがあった。そして「次は(新木場)コーストに出るぜ」っていうUMBへの決意表明を込めたラップで締めたんですけど、それに対して「私はワンマンでやってやる!」ってMIRIは返して。それはお互いにとっての未来への決意表明になってたと思うし、会話としてセッションにもなってたんですよね。だから、ちゃんと「セッションとしてのバトル」と成立していったし、MIRIへの声援がどんどん増えていった状況も、バトルならではだなって。そして、その声援に対してガッツ・ポーズするMIRIちゃんがまた可愛いんです(笑)。(談)

(YouTube URL:https://www.youtube.com/watch?v=9NaXWUe75nE


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