今回から3rdシーズンREC4として新章の始まったフリースタイルダンジョン。今回からRECに登場するチャレンジャーが事前にアナウンスされることになったが、このRECに登場するのは「関西ローカル」「神奈川U-20」「HOOLIGANZ」「梅田サイファー」「ICE BAHN」の5組。年嵩の若い神奈川U-20以外は、アーティストとして、ラッパーとしてかなりの実力派揃いのメンツであり、その進撃に期待させられる。
その中からまず登場したのはチーム「梅田サイファー」。梅田サイファーといえば、大阪は阪急梅田駅と阪神梅田駅を繋ぐ歩道橋の上で行われているサイファーであり、あきらめんやKOPERU、なによりもダンジョンのモンスターとして君臨するR-指定を輩出する名門サイファーである。今回の梅田サイファーは、JABやBYG daddy、Lion's ROCKを擁する高槻POSSEにも所属するPEKO、韻踏合組合主催のMCバトル「ENTER」で幾度となく優勝し、UMBでも全国ベスト4まで登ったふぁんく、そしてR-指定/KOPERUと共にグループ:コッペパンを結成していたKenny dose a.k.a. doikenの3人で構成されている。その実力派揃いのメンツによってか、登場から既に大きな歓声が湧いていた。
「2on2」システムでのバトルとなった1stステージに登場したチャレンジャーはPEKOとKenny dose。彼らを迎え撃つモンスターはDOTAMA&CHICO CARLITOで試合はスタート。「あれRがつく人皆さん忘れてるんじゃないんですか」とDOTAMAが挑発すれば、CHICOも変則ビートに合わせて「PEKOよりCHICO」と丁寧に刻んでいく。対するPEKOはCHICOのフロウをなぞりそのスタイルは自分でも出来る事をアピールし、Kenny doseは早口のフロウで畳み掛けていく。結果は1対4でモンスター・チームの勝利。
やや緊張が見られたチャレンジャー・チームだったが、初戦での負けで火が付いたのか、2ndバトルでは「三点倒立しても出来ない残念勝利」とKenny doseが細かく踏んでいけば、「オビ=ワン・ケノービ/それからアナキンみたいなノリ/俺達ヤバいぜ本当に/お前ら口だけのWANNA BE」とPEKOもタイトにぶつけいていく。対するチャレンジャーもDOTAMAがPEKOにイケメンと言い、それをPEKOが否定しなかった事を引いて「この人すごい/自分に自信があるからイケメンって言われて俺イケメンだけどってスゴいなそのハート/頑丈/その心/(PEKOの着用している)心のTシャツ着てるから心打ち砕く」と、文脈を捉えながら踏んで返すCHICO。結果、2ndバトルは3:2でチャレンジャー・チームが挽回する。
そして最終戦となる3rdラウンド。PEKOの「ジャック・スパロウ」という言葉を受け、「お前より俺の方がジャック・スパロウ/つまりは海賊王/俺がキング/掴み取るこのビート/ステージ上がキング」と返すCHICO。対してPEKOも「お前が海賊王?揺らしに来たぜ頭蓋骨を/勝利奪い取るぞ」と踏み返し、スリリングな展開を見せる。またアイドルへのディスと<捉えられかねない>言葉を出してしまったKenny doseに対してDOTAMAが「アイドル舐めんな/お前はアーティストとして最悪だ」と言ったが、Kenny doseが着ているTシャツは私立恵比寿中学の柏木ひなたモデル(背番号の10は柏木の出席番号)で、実はKenny doseが一番アイドル愛が強かったという<ズレ>を回収出来なかったのは残念。結果はモンスター・チームの勝利。R-指定が<一番フリースタイルが上手い>と評したふぁんくの登場が無いまま、チャレンジャー・チームは舞台を降りた。
(C)AbemaTV
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